腰椎すべり症
2025年07月4日
こんにちは。わく整骨院です!
今回は腰椎すべり症についてです。
■病態
腰椎すべり症とは、腰椎(腰の骨)が前方にずれてしまう状態です。本来、背骨は積み木のように整然と並んでいますが、何らかの理由で1つの腰椎が前の方に滑り出してしまうと、脊髄や神経を圧迫し、腰痛や脚のしびれ、痛み、歩行障害などが生じます。
■ 原因
腰椎すべり症には主に以下の2タイプがあります:
1.変性すべり症(加齢によるもの)
・中高年の女性に多く見られます。
・加齢により椎間板や靭帯が弱くなり、骨がずれてしまう。
・第4腰椎(L4)ですべることが多い。
2.分離すべり症(若年期に始まる)
・成長期の過度な運動で、腰椎の後方部分(椎弓)が疲労骨折し、それが治らないまま滑ってしまう。
・スポーツ(体操、野球、サッカーなど)をしていた若者に多い。
■ 対策・治療
◎ 保存療法(初期・軽症の場合)
・重い物を持たない
・長時間の立位・座位を避ける
・薬物療法、鎮痛薬(NSAIDsなど)、神経痛に対する薬(プレガバリンなど)
◎リハビリ・運動療法
・腰椎周囲の筋力強化(腹筋・背筋)
・ストレッチ(ハムストリング、腸腰筋など)
◎姿勢の改善
・コルセットの装着、腰部を安定させる
■ 予防・再発防止
・適切な運動(体幹トレーニング)
・腰に負担のかからない姿勢・動作
・体重管理(肥満は腰に負担)
・長時間の前かがみを避ける