腰痛と腹部の痛み
2025年10月30日

腰痛と腹部の痛みは、身体の構造的・神経的なつながりによって密接に関係している場合があります。
● 腰痛と腹部痛の関係性
1.内臓由来の腰痛(内臓‐体性反射)
腹部の内臓の不調が、腰や背中の筋肉のこり・痛みとして感じられることがあります。
これは「内臓‐体性反射」と呼ばれ、内臓の神経と腰周辺の神経が脊髄でつながっているために起こります。
・腎臓・尿管のトラブル → 背中~腰の痛み
・子宮や卵巣の炎症 → 下腹部~腰の鈍痛
・便秘や腸のガス → 腹部膨満感+腰のだるさ
2.腹筋・腸腰筋の緊張による腰痛
腹部の筋肉が硬くなると、骨盤を前後に引っ張り、腰椎に負担がかかります。
その結果、腰の痛みやハリが出ることがあります。
・長時間のデスクワークや猫背姿勢
・ストレスや冷えによる腹部の緊張
・腹圧の低下
3.神経の連動による痛み
腰椎(L1~L5)の神経は、腹部や脚にもつながっています。
そのため、腰の神経圧迫があると、腹部や下腹部に違和感・痛みを感じることも。
4.女性特有の関係
女性の場合、生理痛・子宮の位置異常・骨盤内の血流不良が腰痛を伴うことが多いです。
特に子宮が後ろに傾く「後屈位」の場合、腰への負担が大きくなります。
5.整体的なアプローチ
腸腰筋・腹直筋・横隔膜のリリース
骨盤・腰椎のバランス調整
呼吸の改善
自律神経バランスの調整
腹部の柔軟性を取り戻すことで、腰の緊張が和らぐケースも非常に多いです。









